身元不明のご遺体を家族の元へ
事件、事故、自殺、病死、行き倒れ・・・不幸にして誰にも、家族にすら看取られることなくこの世を去っていく方が実は数多くいらっしゃることを、まずはお知り置きください。
私がこのサイトを作ろうと思ったきっかけは、NHKで「富士山」にまつわる番組のロケの最中、偶然チーフプロデューサーが人骨を発見して警察に届けたことが始まりです。大腿骨だけでそれを持ってぼう然としている彼の映像に私も驚きました。まさに自殺の名所である「樹海」でした。
その後、自死について調べ始めると、毎年捜索していることやまさに向かおうとしている人を取材しているニュースや、その後身元が分からないまま警察に捜査もあまりされずに、鑑識課の片隅に安置されていること、また全国に広げると信じられないほどの霊位になることを知りました。

これは、
  • 事件性がないと捜査されにくい。
  • 亡くなられた方が地元である保証はない。根拠もない。
  • しかし警察は都道府県や警視庁の所轄など「管轄」ごとにデータ化され、公開の仕方も「統一されたフォーマットのホームページや文言」ではないため、全国調べるにはあまりに調べにくい。
  • そもそもあまり表だっての「身元調査」や「警察のホームページの奥の奥」にお飾り程度に掲載されているだけの状態になっている。
ということが浮彫になってきました。
これでは「二度死ぬ」ことになりかねないのではないか、と何とも得体のしれない不安な気持ちになりました。
私だっていつ何かに追い詰められて同じような道を歩くやもしれないですし、不慮の事故で身元が分からない物故者にいなるかもしれないのです。みなさんもです。
決して他人ごとではありません。もしかしたら身近な最近連絡をとってない友人かもしれないですし、親類縁者かもしれないんです!
また、警察も今こそインターネットでこういう検索や掲示ができるようになりましたがちょっと前までは一体どうだったのでしょうか?探す側は途方に暮れて生活や仕事にも大きな影響を及ぼしているに違いありません。
そして今、ホームページに掲載されてますが、警視庁をはじめとして道府県警察署は「それぞれ独自の掲示の仕方で作り方もバラバラ、情報のスタイルもバラバラ」でとても全国の身元不明者を一つ一つ閲覧していくのは困難に等しいです。
その上、徘徊などで保護されている方々は「警察」ではなく「厚労省扱い」なのです。
これは到底一般人は知らない方の方が多いのではないでしょうか?
そして国は各都道府県に任せてしまっているので全国の警察と同じような探すことに不親切な掲載をしています。
こんなことでほんとうにいいんでしょうか?
国民の生命や財産を守るのが国の責務ではないでしょうか?
私たちはTVドキュメンタリー番組・ニュースに携わり人生の半分以上を費やしましたからには、「視聴率」とか「流行」とかに振り回されない「社会人に貢献できるマスコミ人」でありたいと思い、この状況をあまりに憂い「全国包括で一度で身元不明者・保護人捜索できるホームページ」を作ろうと決めました。もちろん似顔絵や本人写真の転載はできないので1クリックで元サイトに飛んで見れるようにしました。
地道にコツコツではありますが、日々の積み重ねが一人でも多く早く、家族、友人、自宅に戻れることを糧として頑張っていきたいと思っています。
TV局さんや新聞社さんとか「一日のほんのニュースの一分間コーナー、三面記事の一コマ」を社会のために「たずねびと」の時間を頂けないか、(昔ですが、第二次世界大戦後はNHKラジオで「尋ね人の時間」という番組を大々的にやっていました)
やはり、声をあげ続けることが大切だと思います。特集や特番一回だけでは難しいと思うんです。
今や「経済戦争」という名の格差や多様化に向けて、嘆きの戦いの時代の真っただ中です。
毎日続けることがいかに大事で、国民の義務であり権利であり、本当に時間との戦いであることが様々に改善されるよう、メディアや政府、議員、役人の意識改革につながるよう、お願いと声をあげることのサポートを頑張りながら、サイトの更新や情報の場になり一人でも多くの再会を祈って頑張って行きたいと思います。

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番組編集者 森田 博

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